数多くの通信回線がある中で何を選べばいいのか分からないといった方は多いのではないでしょうか?
固定回線は、一度申し込みをしたら頻繁に変えるものではないのでお得なものを選びたいですよね。
今回は”安くて速い”と噂の『fon光』についてお話していきます。
名前は聞いたことあるけど実際に速度は速いの?毎月いくらかかるの?初期費用は?など、契約前に知っておくべきことや他社光回線と比べて何が違うのかをご紹介していきます。
fon光ってなに?
fon光ってなんだろう?と思っている方は多いのではないでしょうか。
fon光とは、「フォン・ジャパン株式会社」が提供する光回線サービスで2020年09月よりサービスを開始しています。
通信回線はNURO光の回線を利用した高速光ファイバーサービスとなり、下り最大2Gbps、上り最大1Gbpsの高速通信サービスで快適なインターネット環境を提供しています。
月額利用料金は、4,378円と他社光回線と比較してもお安い料金で利用することができます。
他社光回線と違うところは、戸建もマンションも同額で提供しているということこです。ほとんどの固定回線事業者は戸建タイプとマンションタイプで料金が異なり、戸建が約6,000円程かかっているので、fon光は最安といっても良いでしょう。
さらに、『工事費が実質無料』なので初期費用も抑えられて、専用無線LANルーターも標準装備となっておりソフトバンクのスマートフォンとセットにすることで、契約者と家族のスマホ料金から毎月最大1,100円の割引が受けられます。
fon光のサービス一覧
月額利用料金 | [戸建] 4,378円 [マンション] 4,378円 |
通信速度 | [下り] 最大2Gbps [上り] 最大1Gbps |
初期費用 | [契約事務手数料] 3,300円 |
契約期間 | 初年度:3年 (以降:2年更新) |
工事費用 | 44,000円 (1,466円×30ヵ月) ⇒ 実質無料 (1,466円×30ヵ月割引) |
セット割 | あり ( ソフトバンクスマホ/まとめてでんき ) |
支払方法 | 口座振替/クレジットカード |
fon光の提供エリア
fon光の提供エリアは以下の地域となり、順次拡大中となります。
■提供エリア(一部エリアを除く) ・北海道 ・関東:東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬 ・東海:愛知、静岡、岐阜、三重 ・関西:大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良 ・九州:福岡、佐賀 ・中国:広島、岡山 |
提供エリア内においても建物の設備状況によっては開通ができない可能性もあるので、あらかじめfon光の公式サイトからエリア検索を実施していただくのが良いかと思います。
【公式】fon光 エリア検索
fon光のメリット
他社の固定回線と比べてfon光のメリットは何があるのでしょうか。
いくつかご紹介していきます。
1. 月額料金が安い!
上記で述べたとおり、他社回線に比べて毎月安く利用することができます。
多くの固定回線は戸建タイプで月額が約6,000円程に対してfon光は4,378円と約1,000円以上安くなり、年間にすると約12,000円程お得になります。さらにソフトバンクのスマートフォンとセットで利用することで、1台につき1,100円/月の割引が受けられるので毎月お安く利用されたい方におすすめです。
通信会社 | 月額料金 |
fon光 | 4,378円 |
ドコモ光 | タイプA:5,720円、タイプB:5,940円 |
ソフトバンク光 | 5,720円 |
J:COM | 320Mコース:6,798円 |
また、他社固定回線だと2年間はお安くして3年目から高くなる料金体系が多いですが、fon光は契約から解約までずっと4,378円で利用することができるので、「久しぶりに明細見たら高くなっている!!」といったことがないので安心ですね。
2. 通信速度が速い!
ほとんどの通信事業者が最大1Gbpsですが、fon光の最大通信速度は2Gbpsと倍の通信速度でインターネットを利用することができます。テレワークの需要が増えてきた昨今では、早くて安定した通信環境が重要となってきます。fon光は独自の通信回線を利用しているので、混雑で速度の低下が起こりづらく快適に利用することができます。
通信会社 | 最大通信速度 |
fon光 | 下り:最大2Gbps / 上り:最大2Gbps |
ドコモ光 | 下り:最大1Gbps / 上り:最大1Gbps |
ソフトバンク光 | 下り:最大1Gbps / 上り:最大1Gbps |
J:COM (ケーブルテレビ回線) | 下り:最大1Gbps / 上り:最大100Mbps |
また、あくまでご参考ですが実際に速度はどのくらい出るのか一部エリアの平均実測値を測ったものを見てみると
fon光 | 下り:651Mbps / 上り:461Mbps |
ドコモ光 | 下り:270Mbps / 上り:209Mbps |
ソフトバンク光 | 下り:317Mbps / 上り:210Mbps |
J:COM (J:COM NET) | 下り:206Mbps / 上り:26Mbps |
もちろん利用する場所や建物の環境によって通信速度は変化しますが、あくまで一例としてそれぞれの実測値となりfon光は他社回線に比べて約倍の速度が出ていることがわかります。少しでも快適にご利用されたい方にはおすすめです。
3. オプションサービスの充実
fon光で提供しているオプションサービスは下記のとおりになります。
NURO光でんわ | 月額基本料金:(関東・北海道エリア) 550円、(関西・東北・九州エリア) 330円 |
ひかりTV for NURO | 80ch以上の専門チャンネルと、約73,000本のビデオオンデマンドなどが楽しめる |
おうち割 | ソフトバンクスマホから毎月1,100円割引 |
まとめてでんき | Fon光の回線使用料が501円(税込)割引き |
クラウドバックアップ | スマホやタブレットに保存したデータを容量無制限でクラウド上に保管可能 |
リモートサポート | 電話サポートサービスおよび遠隔サポートサービス 月額550円 |
カスペルスキーセキュリティ | セキュリティサービス 月額550円 |
まるごと設定サポート | 経験豊富な専門スタッフがパソコンなどのインターネット設定をまるごとサポート |
スマートフォンの普及で固定電話の利用頻度が減った方が多いですが、昔から利用している番号をそのまま利用したい方や緊急用に固定電話は持っておきたい方でも「NURO光でんわ」をお申込みいただくことで利用可能となります。
他にも、専門チャンネルを楽しみたい方には「ひかりTV for NURO」、設定などが不安な方には「リモートサポート」など充実したオプションサービスがあります。
Fon光のデメリット
他社回線と比べて月額料金は安くて通信速度も速いけど、何かデメリットがあるんじゃないか気になりますよね。良いところだけでなく他と比べたデメリットもご紹介していきます。
1. 開通までに時間がかかる
ドコモ光やソフトバンク光などの他社回線は、申込から工事までは約2週間~1ヵ月弱で原則1回の工事で開通となりますが、fon光に関しては開通工事を2回行なうため、最低でも1ヵ月以上かかる場合が多く、春先などの引っ越しや新生活の時期になると申込者が多いため開通までさらに期間がかかる可能性があります。
<2022年4月現在の開通期間目安> ・戸建:1~2ヵ月 ・集合住宅:1~3ヵ月 |
公式サイトにて現時点での開通期間目安が載っているので申し込みをお考えの方はチェックしてみてください。
【公式】fon光 開通期間確認
もし、すぐにでもインターネットが使えないと困る方は開通までの期間Wi-Fiレンタルができるとのことですので、開通まで全くインターネットが使えないといったことはないようですね。
2. 工事費残債と違約金
fon光には契約期間があり途中解約した場合には、工事費の残債と違約金が発生します。もちろん契約期間が無いプランもありますが「毎月の料金を安く利用したい!」「各種割引も受けたい!」といった方は契約期間ありでお申込みした方がお得です。
これについては他社回線にも同じことが言えますが、fon光については契約期間内に解約した場合の違約金が高めに設定してます。
通信会社 | 契約期間 | 契約解除料 |
fon光 | 初年度:3年 (以降:2年更新) | 21,780円 |
ドコモ光 | 2年更新 | 戸建:14,800円 / 集合住宅:8,800円 |
ソフトバンク光 | 5年更新 or 2年更新 | 5年:16,500円 / 2年:10,450円 |
どの通信会社も契約更新月に解約した場合は契約解除料金は発生しませんので、解約をする際には事前に各社へお問い合わせいただくのが良いかと思います。
また、fon光から他社回線へ変更する際に発生する工事費残債や契約解除料に関しては、移行先の通信会社で全額キャッシュバックしてくれる場合が多いので解約を考える際には移行先で負担してくれるか確認するのが良いと思います。
3. 加入特典などの独自キャンペーンが無い
今までみなさんがインターネットを契約された際に「〇万円キャッシュバック」や「〇万円分の店頭値引き」などの特典がありませんでしたか?ほとんどの通信回線事業者は加入特典などが実施されていますがfon光には基本的にキャンペーンが実施されていないことが多いです。そのかわり他社回線に比べて月額料金がお安く設定されているので、初めに「〇万円のキャッシュバック」を貰って月々高めの料金を支払うか、キャッシュバック等は無いが月々の利用料金を安くするかになってきます。
fon光の開通までの流れ
色々な通信会社で検討した結果、fon光にしよう!と思っても専門ショップがあるわけじゃないし家電量販店でも取り扱ってないからどこで申し込んだらいいか分からない…。
そんな方の為に、申し込み~利用開始までの流れをご紹介します。
ステップ1. まずはエリア確認をしよう
まずはあなたのおうちで利用できるか確認をしましょう。
エリアの確認はfon光の公式サイトで確認できます。
※2022年4月現在
fon光の公式サイトにてシステム改修中のため、お申込み時のエリア判定ができない状態のためお申込み完了後に提供エリア可否のご連絡をするとのことです。その場ではすぐに利用可能か分からないので、申し込み完了後にfon光からの連絡を待ちましょう。
ステップ2. 開通工事
インターネットかお電話でお申込みをした際に、希望の工事日程を設定します。
fon光は2回の工事が必要となりますがまずは1回目の工事を行ない、完了後に2回目の工事日を設定します。
工事内容としては「宅内」と「屋外」で2回工事を行なわれます。
●宅内工事
・外壁に光キャビネットの取り付け
・宅内への光ケーブル引込み
・Wi-Fiルーター(ONU)を宅内に設置
●屋外工事
・電柱から光ケーブルの引込み
・光キャビネットに接続
他の通信会社と違い、fon光は2回の工事が入るため利用開始まで約1~3ヵ月かかる場合があります。
その間にインターネットを利用されたい場合はポケットWi-Fiをレンタルすることができます。最低1ヵ月の利用は必須になってしまいますが縛りがないものになるので、開通までWi-Fiを利用されたい場合はお申込みをしてみてください。
ステップ3. 工事が完了して、ついに利用開始
2回目の工事が完了したらようやく利用が開始となります。
もちろん月額料金は利用開始日から発生するのでご安心ください。
fon光は無線LANルーターも標準(無料)で付いてくるので開通と同時にすぐ利用ができます。
もし使っていく中で分からないことや心配なことがあった際には「リモートサポート(550円/月)」でのご対応もできるので心配な方は申し込んでも良いと思います。
fon光の評判・口コミについて
引っ越しのタイミングで家のネットも変えようと安い会社を探してたらfon光が毎月4,378円で一番安かったので申し込みをしました。工事が2回あるから利用できるまで2~3か月かかる可能性があるって言われたが、安さで決めました。申し込んだタイミングが良かったのか1ヵ月半くらいで利用することができたので、あまり遅いといった実感は無かったです。利用して数か月経ちますがテレワークでパソコン1台とスマホ3台とゲーム機に繋げて使ってますがストレスなく快適に利用できてます。 |
通信速度が速いと言われて申し込んでみましたが、以前利用していた会社とあまり体感は変わらない気がします。 でも毎月の料金が今までと比べて安くなったのはとても良かったです。 |
名前は言えませんが以前利用していた会社のカスタマーセンターの対応は酷かったです。たまたまかもしれませんが…。 fon光の請求について確認したくお電話させていただいたところとても親切にご対応していただきました。 |
縛りはあるけどNURO光と同じだから速くて安い |
実際にfon光を使っている人に感想を聞いてみましたが、申し込み~利用開始まで1ヵ月半くらいかかったけど、その間はWi-Fiをレンタルしていたので特に不便は感じなかったとのことでした。実際に使ってみたら、普通にネットを閲覧するだけならあまり速さを実感できなかったけど、仕事で容量があるファイルをダウンロードするときは速さを体感できたみたいです。
fon光 まとめ
今回はfon光についてご紹介をしましたが、月額料金が安く通信速度が速いのがfon光の特徴です。
キャッシュバック等のキャンペーンは特に実施しておりませんが、頻繁に固定回線を変えずに長く利用される方にとっては、リーズナブルでとても良い光回線だと思います。
利用したいけどエリアを調べたらエリア外だったという方もいらっしゃるかと思いますが、以前に比べて提供エリアも拡大しているとのことですので、利用可能になったあかつきにはぜひfon光を利用してみてはいかがでしょうか。