ソフトバンクが提供する格安プランに「LINEMO(ラインモ)」というプランが2021年3月から新しく提供開始しています。
今までスマートフォンの料金プランは割高なイメージが多かったものの、このLINEMOというプランはいったいどういった内容になっているのでしょうか。
今回は、LINEMO(ラインモ)に関する紹介をします。
LINEMO(ラインモ)ってなに?
LINEMO(ラインモ)とは、ソフトバンクが2021年3月に導入した携帯電話のオンライン専用となる新しいブランドです。以前はLINEモバイルとしてサービスを提供していましたが、ソフトバンクの吸収合併によって2021年3月31日に新規受付を終了し、新たにLINEMO(ラインモ)として提供開始をしました。
回線は何を利用しているの?
基本的に格安SIMは、自社で回線を持たずに大手3キャリア(docomo/au/SoftBank)の回線を借りて通信を行なっていますが、LINEMOはソフトバンクと同一の回線を利用しています。回線を借りているのではなく、ソフトバンクの回線をそのまま利用しているので、お昼や夕方など他の格安SIMだと混み合う時間帯でも繋がりやすく快適に利用することができます。
LINEMO(ラインモ)の月額料金はいくら?
格安SIMの料金プランはシンプルになっており、LINEMOも「データ通信をたくさん使う方」か「データ通信をあまり使わない方」の2パターンのみのシンプルなプラン設定になっています。
料金プラン | データ容量 | 月額料金 |
ミニプラン | 3GB | 990円(税込) |
スマホプラン | 20GB | 2,728円(税込) |
通話オプションは別途契約が必要
LINEMOのプランには通話のオプションが搭載されていません。通常通話を使用した際の通話代金は従量課金されてしまう点には注意が必要です。
5分以内の通話で済む方であれば月額550円で5分通話無料のオプションが契約出来たり、1,650円で国内通話かけ放題のオプションを契約する事も可能です。
LINE通話がメインの方であれば問題ありませんが、通常通話も使用したい場合はオプションの利用も視野に入れるべきでしょう。
オプションサービス
サービス名 | 月額料金 |
通話準定額(5分/回 無料) | 550円/月 |
通話定額(かけ放題) | 1,650円/月 |
持込端末保証 with AppleCare Services | 950円/月~ |
セキュリティパックプラス(L) | 660円/月 |
フィルタリング | 無料 |
世界対応ケータイ | 無料 |
国際電話 | 無料 |
標準のプランはスマホプランで、あまり大きな容量を必要としないユーザーに対してはミニプランが用意されているなど、使用者にあったプランが選べるのはメリットといえます。
どちらも基本料金は割安に設定されており、今までのスマートフォンのプランと比べれば維持費は格段に下がることが期待できます。また、どちらのプランもラインギガフリーに対応しており、LINEを使用する際の通話やデータ通信にパケットを消費しません。
簡単に言うとラインが使い放題、ということになります。
初期費用と契約期間は?解約金はかかるの?
初期費用
LINEMOを契約する際に発生する初期費用は無料となります。
契約事務手数料 | 0円 |
転出費用(MNP転入) | 0円 |
SIM発行手数料なども発生しないので、基本料金以外で発生する初期費用は0円となります。
※あくまでLINEMOでの初期費用となります。MNP転入による契約の場合は、転出元で解約やMNP転出に伴う費用が発生する場合があります。
SIMの変更・再発行時の費用
SIMカード再発行手数料 | 0円/回 |
eSIM再発行手数料 | 0円/回 |
SIM変更手数料 | 0円/回 |
LINEMOからのりかえ、解約時の費用
<解約の手数料>
契約解除料 | 0円 |
<MNP転出手数料>
契約解除料 | 0円 |
MNP転出手数料 | 0円 |
<ソフトバンクorワイモバイルへ乗り換え>
契約解除料 | 0円 |
番号移行手数料 | 0円 |
LINEMOは契約期間を伴わないプランなので最低契約期間なども無く、契約解除料は発生しません。
LINEMOのメリット
1. LINEギガフリー
LINEMO(ラインモ)独自のメリットは、LINEのサービスとの相性が良いといったところです。
LINEトークはもちろん、音声通話やビデオ通話のデータ通信量は無制限で利用することができます。なので、もし月のデータ容量を使い切ってしまった場合でもLINEアプリの通信速度は落ちずに利用することができます。
さらに、LINEMOのスマホプランを契約される方は、毎月240円で利用できる『LINEスタンプ プレミアム(ベーシックコース)』が実質無料で利用することができます。
<LINEスタンプ プレミアム概要>
約900万種類の対象のクリエイターズスタンプ・絵文字が使い放題になるサービス。スタンプのみは月額240円、スタンプ+絵文字は月額480円で使い放題。 |
LINEMOスマホプランを契約することで毎月240円分のLINEポイントがプレゼントされるので、スタンプのみのベーシックコースなら実質無料で利用することができます。
2. 大手キャリアと同等の通信速度
前述で述べた通り、LINEMO(ラインモ)はソフトバンクの回線を借りているのではなくそのまま利用しています。そのため、他の格安SIMでありがちな「時間帯によって通信速度の低下」がありません。もちろん電波なので繋がりにくい場所はありますが、他社の格安SIM(MVMO)は電波を借りて通信をしているので、大手キャリア(MNO)に比べてしまうと通信が不安定な印象があります。
また、対象エリア限定にはなりますが5Gにも対応しているので、より速い通信速度を実感することができます。
LINEMO(ラインモ)は、もし月のデータ通信量が超えてしまい通信制限がかかってしまっても「1Mbps」と比較的速い速度で利用することができるのもメリットの1つです。
3. 通話オプションが1年間無料
ラインモの基本料金の中には通話定額の料金が含まれていません。他社の格安SIMと同じように通話オプションが用意されており、「月額550円で5分間通話無料」や「月額1,650円で通話かけ放題」になります。
さらに今なら、ラインモのスマホプラン(20GB)に加入すると「5分間通話無料」の月額550円が、加入から1年間無料で利用することができます。LINEMOでスマホプランを契約される方はご一緒に5分無料の通話オプションを付けた方がお得になります。
4. 他社からの乗り換えで10,000円相当のPayPayポイント付与
LINEMOは期間限定で色々なキャンペーンを行なっていますが、現在は「のりかえキャンペーン」として他社からの移行(MNP)で10,000円相当のPayPayポイントが貰えるキャンペーンを開催しています。他社からの乗り換えではなく新規契約の場合でも3,000円相当のPayPayポイントが貰えます。
キャンペーンの終了日は未定になっていますが、いつ終わるか分からないキャンペーンなので乗り換えを検討されている方は期間中に申し込みをされた方がお得です。
LINEMO(ラインモ)のデメリット
1. LINEMOの公式サイトで端末の購入ができない
LINEMOはスマートフォンの端末を販売していないので、今まで使っていたスマホをそのまま利用するか、ネット通販や家電量販店で新たにスマホを購入する必要があります。
新しく端末を購入する際は必ずLINEMOの公式サイトで『動作確認端末』を確認してから購入するようにしましょう。せっかく買ったのにラインモで使えないともったいないですからね。
2. キャリアメールが使えない
LINEMO(ラインモ)はソフトバンクの回線を使っていますがソフトバンクのキャリアメールは使えません。
※『キャリアメール』とは… 「〇〇@docomo.ne.jp」など大手キャリアが提供しているメールアドレスの総称です。 |
スマートフォンが普及してから「LINE」や「フリーメール(Gmail等)」を利用する方が多く、あまりキャリアメールを使っている人は少なくなっており、需要が無くなってきているかと思いますが、どうしてもキャリアメールが使いたい場合はドコモやauなどから販売されているスマホをご検討されるのが良いかと思います。
3. 店舗や電話での問い合わせに対応していない
LINEMOは完全にオンライン限定になるので、お電話やソフトバンクショップ、ワイモバイルショップなどでのお問い合わせに対応していません。もし 分からないことや困ったことがあった際には、LINEMO公式サイトのチャット機能やLINEにてお問い合わせをする必要があります。
また、ラインモの契約自体も店頭で受け付けていないので、すべてオンラインになります。
4. ソフトバンクの割引は適用外
LINEMOはソフトバンクのサービスにはなりますが、ソフトバンクやワイモバイルの「家族割」「おうち割」などの割引サービスは適用外となります。もし、現在は家族でまとめて利用していて家族割が適用されているけど、自分が抜けることによって残った家族のプランが高くなる可能性もあるので、そうなる場合は家族と相談された方が良いかと思います。
まとめ
LINEMOはソフトバンクの高品質な通信ネットワークを利用した便利なプランです。
ここで紹介した簡単な注意点も気にしつつ、現在ソフトバンクや他キャリアを利用されている方はLINEMOを検討してみるのも良いかもしれません。メリットだけでなくデメリットも知ったうえで、あなたにとってなにがいちばん合っているのかをご検討してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。