格安SIM

楽天モバイルについて料金プランや特徴などを解説

今やCMで見ない日は無い楽天モバイルですが、CMを観ている限りではすごく安く使えそうですよね。いろいろな格安SIMが出ている中で楽天モバイルは実際にどのくらい安いのか?他社と比べてメリットやデメリットは何なのか?

今回は、多くのユーザーから支持されている楽天モバイルのプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」についての紹介をしていきますので、楽天モバイルへの移行を考えている方は是非一度読んでみて下さいね。

楽天モバイルってなに?

格安SIMを使ったことがない人でも「楽天モバイル」という名前は聞いたことがあると思いますが、2019年10月より楽天モバイル株式会社がMVMO(仮想移動体通信事業者)として翌年3月まで運営をしており、2020年4月からMNO(移動通信事業者)サービスを開始しました。

自社回線の他に、NTTドコモとauの回線を使用してサービスを提供していますが、ドコモ回線とau回線の契約は2020年4月7日で新規受付を終了していますので、これから楽天モバイルを契約される方は自社回線での利用となります。開始当初はまだ自社回線が使えないエリアなどが多くありましたが、2022年4月には自社回線による4G(LTE)エリアが国内人口カバー率96%と発表しているので安心して利用することができます。

5Gエリアに関しても2020年9月よりサービスを開始しており、順次エリア拡大中とのことです。

店舗ってあるの?

格安SIMを取り扱っている多くの会社は店舗を構えずにネット申し込みや遠隔でのサポートですが、楽天モバイルは楽天ショップといわれる専門店が2022年3月で1,000店舗を超えたことを発表しました。この1,000店舗はあくまでも専門店といわれる楽天ショップのみの数字です。他にも家電量販店の中にドコモやauなどと一緒に楽天モバイルが入っている店舗も増えてきました。

このご時世なので対面した契約が不安な方や、店舗に来店予約をして手続きする時間が無い方もいらっしゃるかと思いますので、楽天モバイル公式サイトでも申し込みや遠隔サポートも可能です。このページでも、公式サイトからの申し込み方法を載せていますのでご参考にしてみてください。

楽天モバイルの月額料金はいくら?

楽天モバイルは2021年4月より新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を開始し、現在は下記プランのみとなります。

データ利用量 1回線目 2回線目
~1GB 無料 1,078円
1GB~3GB 1,078円 1,078円
3GB~20GB 2,178円 2,178円
無制限 3,278円 3,278円

楽天モバイルはそれぞれのプランから選択するのではなく、使用量に応じて変動する1プランのみです。他社でも1プランのみの提供はありますが、そのほとんどは月に使えるデータ容量と月額料金が固定されています。(例)ひと月に〇GB使えて○○円など

楽天モバイルの特徴は、その月に使わなければ安くなるし、どれだけ使っても定額で利用することができるので、誰でも最適なプランで利用することができます。

通話料について

楽天モバイルで提供している通話は、そのままかける通常の通話とRakuten Linkアプリを使った通話の2種類があり、Rakuten Linkアプリから発信した場合は国内通話が無料となります。Rakuten Linkアプリを使わず普通に発信した場合は、30秒で22円発生するので、そちらで多く電話をする場合は「10分(標準)通話かけ放題」という通話オプションに加入する必要があります。

通話オプション
10分(標準)通話かけ放題 1,100円/月

初期費用と契約期間は?解約金はかかるの?

初期費用

楽天モバイルは『ZERO宣言』というのもをやっており、その中の1つに” 契約事務手数料0円 “があります。他にも、他社では発生することが多い「SIM発行手数料」も無料です。なので楽天モバイルを契約する際にかかる初期費用は0円になります。

契約期間と違約金

以前のサービスで「スーパーホーダイ」「組み合わせプラン」「コミコミプラン」に加入している場合は、加入状況によって最低利用期間と違約金が発生します。これらのサービスは現在、新規受付が終了していますのでこれから加入される方は対象になりません。

現在受付しているRakuten UN-LIMIT VIの場合は、最低利用期間と違約金は発生しません。

楽天モバイルって安いの?他社と比較

楽天モバイルの月額料金はデータ使用量に応じて変動してくるので、「あまり使わない場合」と「いっぱい使う場合」のそれぞれで比較してみましょう。

<あまり使わない場合>

楽天モバイル Y!mobile povo
月額料金 0円 2,178円 390円/30日間
データ量 0~1GB 3GB 1GB
通話プラン 0円
※Rakuten Linkから発信
別途オプション加入
※10分無料:770円/月
別途オプション加入
※5分無料:550円/月

<いっぱい使う場合>

楽天モバイル Y!mobile povo
月額料金 2,178円 4,158円 2,700円/30日間
データ量 3GB~20GB 25GB 20GB
通話プラン 0円
※Rakuten Linkから発信
別途オプション加入
※10分無料:770円/月
別途オプション加入
※5分無料:550円/月

比較表にあるように、あまり使わない場合は0円で利用できますし、いっぱい使う場合を20GBで見ても楽天モバイルがいちばん安く利用できることが分かります。仮に20GBを超えてしまっても3,278円で無制限に使えるのは他社に比べてもお得だと思います。

楽天モバイルのデメリットってなに?

これまでご紹介してきた内容をみると、エリアは国内人口カバー率96%だし、月額料金も他社の格安SIMに比べて安いし、デメリットは無いんじゃないのか気になりますよね。契約をする際には良いところだけではなく、必ずデメリットも調べて納得したうえで契約をするようにしましょう。

1. データ無制限は楽天回線エリアのみ

前述で紹介した料金プランで20GB以上のデータ無制限は楽天回線エリアのみになります。楽天回線エリア外の通信はauのパートナー回線を利用しており、その場合は5GBまでしか利用することができず、5GBを超えた場合は1Mbpsの通信制限がかけられます。もし制限なく利用する場合は1GBごとにデータを購入する必要があります。

・楽天回線エリア:無制限
・パートナー回線エリア(au):5GB

楽天回線がつながらないエリアではパートナー回線(au)を使用した通信へと切り替わります。

例えば、〇〇市は楽天回線エリアで△△市がパートナー回線エリアだった場合、△△市で5GBの通信を行うと速度制限にかかってしまい、その状態で〇〇市へ移動した際は速度制限が解除される、といった具合です。

もし通信制限がかかったとしても楽天モバイルは1Mbpsになるので、他社で制限がかかった場合(128Kbps)に比べて比較的速いのでメールやLINEのやり取りなどは問題なく行なえます。

2. 通話し放題は専用アプリからのみ

通話はRakuten Linkアプリから発信すれば無料になりますが、スマホに標準で搭載されている通話ボタンからの発信だと30秒22円の通話料がかかります。普段はLINE電話が多いので気にしないといった方も多いかと思いますが、仕事の電話などLINEが使えない場合は電話を使うこともあるかと思います。たまにしか使わないのでRakuten Linkアプリからでなく普通にかけてしまい、通話料が発生してしまう可能性も考えられるので、電話する際には注意が必要です。

もし、間違えてかけるのが心配なら「10分(標準)通話かけ放題」のオプションに加入しておくか、スマホの待ち受け画面の通話ボタンを待ち受けから消すor移動させて、Rakuten Linkアプリを目立つところに配置しておくのも対策として良いかと思います。

3. 2回線目以降は1GB以下でも無料ではない

同一名義で複数回線を申し込みした場合、データ通信量が1GB以下でも0円ではなく1,078円かかります。楽天モバイルは未成年でも契約が可能なので、同一名義で複数回線を契約することはあまり無いかと思いますが、もし同一名義で複数回線利用する場合はそこを踏まえて契約してください。

ちなみに、1GB未満の0円が1,078円になるだけでそれ以外のデータ量は通常通りの料金となります。

4. 公式のキャンペーンは楽天ポイントでの還元

docomo、au、SoftBankなどの大手キャリアで行なっているキャンペーンは「〇万円キャッシュバック」といったら郵便為替などで現金化ができるものが多いですが、楽天モバイルで実施しているキャンペーンは楽天ポイントでの還元が多いです。

もちろん楽天市場では多くの商品を取り扱っているので買えない物はあまりないですが、どうしても現金でほしい場合はそのキャンペーンが実施されるまで待つか、実施している他社で検討するかになります。

楽天モバイルのメリットってなに?

楽天モバイルのデメリットを確認したうえでメリットをご紹介していきますので、検討材料のひとつとしていただければと思います。

1. データ通信が無制限で使える

自社エリア外でパートナー回線を利用する場合はデータ無制限になりませんが、自社のエリア内ならデータ無制限で使えるのは大きなメリットといえるでしょう。エリアも全国カバーしており現在も拡大中とのことです。

エリアは楽天公式サイトで確認ができるので、ご自身が利用する場所をチェックしてみてください。

【公式】楽天モバイル エリア確認

2. あまり使わない月は0円になる

前述した通り楽天モバイルは使用状況によって月額料金が変動するので、あまり使わない月が1GB未満の場合は0円になります。近年ではテレワークなどで自宅に固定回線を引いている家庭が増えて、ほとんどの方がWi-Fiを利用しているかと思います。スマホでネットやゲームはするけど、外ではデータ通信を使わず家のWi-Fiを利用すれば、ひと月のデータ通信量を1GB未満で抑えて月額0円にすることができるのは大きなメリットといえるでしょう。

3. 店舗でのサポートが受けられる

楽天モバイルは楽天ショップといわれる専門店を全国1000店舗以上構えているので、どうしても隣で直接サポートしてほしい場合は楽天ショップにて対応が可能です。もちろん電話やチャットでの対応も可能なので、購入後のサポートも安心できます。

4. キャリアメールが使える

楽天モバイルは、Rメール(〇〇@rakuten.jp)のキャリアメールが利用できます。多くの格安SIMの会社はキャリアメールの利用ができませんが楽天モバイルはメンバーズステーションにログインしてメールアドレスの登録が可能です。

※『キャリアメール』とは…
「〇〇@docomo.ne.jp」など大手キャリアが提供しているメールアドレスの総称です。

スマートフォンが普及してから「LINE」や「フリーメール(Gmail等)」を利用する方が多く、あまりキャリアメールを使っている人は少なく需要が無くなりつつありますが、フリーメールではなくキャリアから提供しているメールを利用したい方は専用アドレスの発行が可能です。

5. 専用アプリを使えば国内通話が無料

Rakuten Linkアプリを使えば国内通話料が無料になります。Rakuten Link同士なら国内だけでなく海外への通話も無料になるのは大きなメリットです。他社で通話無料にする場合は有料の通話オプションに加入する必要がありますが、Rakuten Linkの場合は無料になります。時間を気にせずいっぱい通話をしたい方には大きなメリットでしょう。

※Rakuten Linkを利用する場合は必ず公式サイトにて注意点を確認したうえでご利用ください。

6. 初期費用・最低利用期間・違約金が無い

楽天モバイルの新料金プランは最低利用期間が無いので違約金が発生しません。他社の格安SIMでも最低利用期間や違約金が発生しないものもありますが、発生しないのはデータ専用SIMのみで音声付きSIMの場合は最低利用期間と違約金が発生するといったケースがあります。

楽天モバイルは契約事務手数料も0円なので、無料で始められて無料で辞められるのは大きなメリットだと思います。

7. 楽天ポイントが溜まりやすい

楽天モバイルは加入する際のキャンペーンで楽天ポイントが貰えたり、月々の利用料金を楽天カードで支払うことで、支払い分の1%が楽天スーパーポイントとして還元されます。ご存じの方も多いかと思いますが、ポイントが使える楽天市場では多くの商品が揃っているので好きな商品が購入できます。

使えないポイントが還元されるよりは、いろいろと使えるポイントが還元されるのはメリットになるかと思います。

楽天モバイルの評判は?

実際に使っている人は楽天モバイルについてどのように感じているのでしょうか。口コミや評判を調べてみました。

私が楽天モバイルに乗り換えてからデータ通信が快適になって良いという話を家族にしたところ、次々に乗り換えることになりました。子どもたちは格安スマホを使っていて、元々家族割を利用していなかったので強いこだわりはなかったですし、何より家族割を加味しても楽天モバイルの方が安かったです。総合的に見て楽天モバイルが一番良いと考えました。

毎月約1万5千円前後と大幅に通信費が下がり、データ通信は不安なく利用できて、満足しています。
仕事でお客様と頻繁にビデオ通話をするのですが、途中で途切れるなどの問題が起きたこともありません。

当時契約していた格安スマホと比較してデータ通信速度が速い点や、楽天ポイントが貯まりやすくなる点などが乗り換えの決め手になった。子どものお昼寝中にさっとオンラインで手続きができたので問題ありませんでした。「AIかんたん本人確認(eKYC)」も5~10分程度で完了したので、スムーズでしたね。

立って歩き始めたので目が話せない時期で、長時間の外出が必要な店舗での手続きが難しい私にとって、オンラインで手続きが完結するのはとても助かりました。

毎月30GB以上利用していても2980円はお得。東京圏内において車移動している自分の場合はほとんど繋がっているが地下や郊外山間部などは圏外になるケースが未だにあるので注意が必要。通話が途切れるといった事は一度も無いです。電波の繋がりやすさは自分の生活環境で使ってみて判断してみる事が大事だと思います。自分の場合は使い放題低料金、電波環境問題無しなので満足しています。

口コミや評判を調べてみると、月額料金が安くなったという口コミが多かったです。電波に関しては正直使ってみないと分からない部分になるので、ご心配の方は周りで使っている人に聞いてみるのが良いかと思います。

申し込み方法は?

いろいろと検討した結果、もし楽天モバイルにしようと思ったらまずは何からすればいいのか。店頭で申し込む場合はお店に行ってそのまま申し込みとなりますが、ネットで申し込む場合は分かりずらいと思っている方もいらっしゃるかと思いますので、こちらではネットでの申し込み方法をご紹介します。

【公式】楽天モバイル 申し込み

ステップ1. 公式サイトを開き「お申し込み」を押す

楽天公式サイトを開いていただき、図の通り「お申し込み」をクリック。ちなみにこれから出てくる図はPCからの申し込み画面になりますが、スマートフォンでもほぼ同じ内容になります。

画面上部にある「お申し込み」か、図の下にある「新規/乗り換え(MNP)お申込み」を押します。

ステップ2. プランや希望するオプションサービスを選択

画面が切り替わると「プラン選択」の画面になります。プランは1つしかないのでここでは「プラン選択」を押します。

ステップ3. 希望するオプションにチェックする

通話オプションや保証サービスなどご自身が希望するサービスを選択します。

進めていくと下の方に「SIMタイプ」が出てきます。「SIMタイプ」と「eSIMタイプ」の2つのSIMタイプがありますが、基本的には左の「SIMタイプ」を選択します。SIMタイプは、スマートフォンに挿入タイプの小さなカード型のSIMのことを言います。eSIMタイプは自分でSIMカードの抜き差しができない本体一体型のSIMになります。

これから新しく楽天モバイルで端末を購入する場合は「SIMカード」を選択、新たに購入せずに自身で持っている端末を使う場合で、その端末が本体一体型のSIMの場合は「eSIM」を選択します。

また、新たに端末を購入せず自身で持っている端末を使う場合は、その端末が楽天モバイルで使えるのかを確認するのと、SIMロックがかかっている場合は「SIMロック解除」が必要になります。

新たに楽天モバイルで端末を購入される方は【ステップ4】へお進みください。

<対応機種の確認方法>

図のように「SIMとは」を押して下にスクロールをすると「楽天回線の対応製品を確認する」が出てくるので、これから使いたい端末が楽天でも利用できるか確認できます。

<SIMロック解除の方法>

対応機種の確認方法と同様に「SIMとは」を押して下にスクロールをするとSIMロック解除の項目が出てくるので、「docomo SIMロック解除手続き」「au SIMロック解除手続き」「SoftBank SIMロック解除手続き」があるので、ご自身の端末キャリアを押すとSIMロック解除のページへ移動します。

「対応機種の確認」と「SIMロック解除」が終わったら楽天モバイル申し込みページへ戻ってください。

ステップ4. 申し込み

楽天モバイルで新たに端末を購入される場合は「製品選択へ進む」から端末を選びます。

ご自身の端末を利用する方は「この内容で申し込む」を押してください。

申し込みには楽天会員であることが条件になるので、すでに楽天会員の方はログインを、会員でない方は新たに新規登録してください。

そのあとは契約者情報の確認になりますので、画面の指示に従って進めていただければお手続きは完了となります。手続き自体はそこまで難しい内容ではないので、店頭で予約してお手続きをするよりはネットの方が早くて楽かと思います。

【公式】楽天モバイル ネット申し込み

まとめ

現在市場には数多くの格安SIMがありますが、楽天モバイルのプランは非常に利便性が高く多くのユーザーにとって最適なプランであるといえます。

メリットだけでなくデメリットも知ったうえで、あなたにとってなにがいちばん合っているのかをご検討してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。